2012年3月27日火曜日

ボーイズリーグ絆プロジェクト 兵庫と東北を野球の交流で結ぶ


作成: 塩谷 光高 日時: 2012年3月26日 22:39 
3/24 いわき明星大学を中心に兵庫県・宝塚ボーイズリーグと東北のボーイズリーグ(いわきB、いわき東B、オーシャンB、仙台B)総勢5チームと明星大野球部の協力による交流試合&奥村氏(宝塚B監督)講演会イベントを行ってきました。参加者は、発起人・太田康子ちゃんを筆頭に、安田真由美さん、今井さん、登坂さん、大山晴美さん、佐々木裕子さん、川村さん(初参加)、塩谷の8名。

【プロローグ】
前日、渋谷に集合し、前泊組3名はえびぞーの郡山みやげをあやかりました。あまりに出発予定時間をオーバーしてしまい、いわき着は0時過ぎ。ここで普通、寝ますよね?なぜかホテル隣の笑笑に集合、きんちゃん、しんちゃんの2名が加わって5名。3時過ぎまでいろいろ語りました。被災地でできることもいろいろと変わっているという現実と夏のことや奉奠祭のことなど懐かしい話で盛り上がりつつ、夜が更けました。
【本編】朝、7時出発の時には雨は上がっていましたが、グランドはぬかるんでいるとの連絡がすでに入っていました。明星大野球場に着くと、選手たち、大学のスタッフも総出でグランドの水を出して整備してくれていました。一時は交流試合をあきらめて、練習会という話もありましたが、熱い思いが勝り、試合開始に到りました。仙台ボーイズ、宝塚ボーイズともにぬかるんだ悪条件の中、ともに譲らず3回の攻防で2-2の同点で終了。さすがにお互いに全国レベルのチーム同士、きびきびとした試合でした。

ぬかるんだ悪条件の中、ゲーム開始。お互い譲らぬ、緊張感漂う真剣勝負が繰り広げられた。


予定より短いイニングでゲームセット。いわき各チームの必死の整備のおかげ。感謝!
場所を講演会場に移し、宝塚ボーイズの監督奥村氏の講演となりました。この間に宝塚ボーイズのメンバーは久之浜へ被災地訪問でした。奥村氏の講演は「イチローの恋人」と言われた奥村氏ならではのイチローの人並み外れた努力や日々のトレーニングについてのイチローの考え方など、野球選手だけではなく、すべての人が成長というものを考えた時に役に立つ情報が満載です。また宝塚ボーイズ出身のマー君の話などからは、勉学と野球をしっかり両立させること、礼儀を重んじるチームであることなど、教育という視点からも素晴らしい取り組みをされていることが分りました。ボーイズリーグの少年たち、明星大学野球部、そしてボーイズリーグの父兄たちが聞き漏らさないようにと真剣に聞き入っていました。
 
一方、久之浜を訪問した宝塚ボーイズは、道中に久之浜が地震、津波、火災、原発被害の複数の災難を同時に味わいながらも、あきらめないという若者の思いで一歩一歩復興に向かっている街であることを説明すると一つ一つうなずきながら、真剣に聞き入っていました。久之浜駅を曲がって街を一望できる場所でバスが止まると誰ともなくバスを降り、食い入るように景色を眺め、どのような被害が襲ったのかという説明を聞き入っていました。そして諏訪神社を訪問し、宮司のお話を伺う時も終始、真剣な表情でした。


諏訪神社にて
講演が終わるころ、宝塚ボーイズも明星大学に戻り、いわきの各チームとの交流をしました。全国大会に出場するいわきボーイズの健闘を宝塚ボーイズからのエールにて讃えられました。いわき東、いわきボーイズからも、健闘をたたえるエールや余興が交換されました。時間が経つのは早いもので、ここでいわきボーイズが全国大会に向かうため、交流会は解散となります。
いわき遠藤キャプテン

宝塚ボーイズのメンバーには、いわきで最大の被害を受けた薄磯地区へ移動し、雇用促進住宅・自治会長の大河内さんと地元の方のお話と現地視察をしました。薄磯に咲くガレ花はがれきが広がる一帯を明るく彩っていましたが、薄磯の被災状況の話は、自分たちも知らない生々しく、厳しい自然の猛威を思い知らされる貴重な体験談でした。
VL一同 撮影:佐々木さん
前日の雨もあり、予定通りこなせるか不安な一夜を過ごしましたが、無事予定していたプログラムは終了。一同ほっと一息つき、現地解散しました。グランド、教室、久之浜、薄磯と目まぐるしい移動と150名近い参加者に対応できたのもFKPメンバーならでは、この活動は絶対に継続していきたい取組なので、またよろしくお願いいたします。また、準備段階から様々な方にもお世話になって、何とかできたことなので本当に感謝しております。






【エピローグ】
この後、晴美さんを実家に送って、やっちゃん、真由美さん、塩は大山家でお茶をいただき、眠れぬ夜を過ごしたこともあり、軽く仮眠。いわき駅前で登坂さんの「大渋滞情報」もあり、軽くイットク?ということでホルモン食堂へ。ほんとに軽くですが、塩白ホルモン、ニンニク白ホルモン、マルチョー、上ミノ、和牛ハラミ、和牛中落ちカルビ、コリコリ、ガツにキムチ、サンチュ、白米まで食べちゃってなんと一人2,000円。
帰りの大渋滞で、奥村さんにはご迷惑をおかけしてしまったのが、心残りですが、奥村さんのブログでも被災地の体験が貴重なものだったと記されているのを見て、被災地を支援してくれる力強いメッセージに目頭が熱くなりました。
宝塚ボーイズ http://takarazukaboys.com/
奥村氏ブログ http://seizedream.com/nu/archives/894#more-894



【追記】
ママ記者ブログ > http://www.mamakisya.info/archives/3319
いわきボーイズの練習場である久ノ浜のグランドがガレキ置き場になってしまった事。
野球道具が流されてしまったキャプテンの遠藤真くんのエピソードが綴られていま
す。

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