2011年11月14日月曜日

ふくしま会議でわかったこと


11月11日~13日に行われたふくしま会議に参加してきました。

会場となった福島大学

森などの自然が豊富なキャンパスはとても学習する環境に適しているのではと思う。




入口にはいると各種団体さんが準備したパンフレットやリーフレットがところせましと並ぶ。





11日は全体で 12日は分科会単位で
 

「市民活動の現場から」会場の様子
 



「自然・再生可能エネルギー」会場の様子
 

藤野純一さん
 

 資料に目を通す参加者の方
   

登壇された方々。当日の様子はリアルタイムでUstream放送された。


昼食は学食でいただきました。量り売りされているため安くてもボリューム満点!



午後から
 


振り返る
   


出された意見は付箋に書かれて貼りだされる。

中通りふりかえる
 


結婚が破断に
 

風評被害への対策
 

 ふくしま会議運営の方であり、「負げねど飯館」の代表者。

NPO法人の代表者


ベラルーシから来日された、
チェルノブイリに最も近い病院の医院長であるジミナ・ナジェージダさん。


自分の取り組みや体験をワールドカフェ方式でお話しさせていただきました。

ほかのNPO団体の方も同様にお話していただきました。

懇親会にも参加させていただきました。
 

参加費3000円でふるまわれたお料理。おいしかったです。


集合写真



ふくしま会議について
ふくしま会議は福島県立博物館の館長である赤坂さんが発起人となり、共同代表者の協力のもとに開催されたとのことでした。 開催地の福島大学が全面バックアップということで、運営スタッフに当たられた福大の学生さんが目を輝かせながら取り組んでいたのが印象的でした。 

1日目は残念ながら都合ででられなかったのですが、話に聞くと300人くらいの講堂で指名式でマイクが手渡され、農家の方、NPOの方、医者の方などから現状と今後の課題について、これまでの取り組みに問題は無かったか、これからどうしなければいけないかが積極的に議論されたということでした。 

2日目は4つ分科会と1つの若者会議とに分かれ、それぞれの専門分野を研究してきた第一人者のかたの最新情報を元に時には痛烈な批判のご意見などが会場から質疑応答のときに飛び交うなど、かなり熱い会議となっていました。 特に「放射能と向き合う」会議では、午前中までの予定を変更して、午後3時まで延長されるなどの措置が取られ、関心の高さと情報の錯綜した感じを印象づけたものとなっていました。 若者会議ではこれからの将来を担う若者を中心とした会議が行われ、パネルやテーブルを有効に活用した会議の場となりました。

3日目は地域会ということで、南相馬市・飯館村バスツアー、ふくしまにおける会津の役割を考える会議、いわき市で産業を考える会議、そしてNHKがバックアップした「NHK 復興カレッジ」【Eテレ】 2011年12月11日(日)午後2時00分~2時50分(※東北地方の放送になります)の4つの会に分散して、まさに地域がふくしまについて考える会が行われました。わたしは会津へ向かい、現地の生の声を聞くことができました。

 
2日目の後半に、細野環境大臣がいらっしゃって、パネルを熱心に読んだり、
会場の様子を眺めたりしたあと、挨拶する流れとなりました。

 
挨拶では「阪神大震災のボランティアに参加したが4ヶ月くらいで被災地を離れることになり非常にもどかしい思いを抱えていた。その分原発を含めた福島の復興に尽力したい。」と述べられました。

「ふくしま会議の冒頭から参加できないこと申し訳なく思う。」と述べたところで、会場から「原発の再稼動はどういうことだ!」「悲痛な思いを持ってみんな参加している。遅れて来てすまないだけではすまされない現実がある。」「昨日のUstreamを必ず見てください!」などの声があがりました。

それを受け、「必ずアーカイブ等見させていただく、気分を害されたとしたら申し訳ない。常識的に考えて行動する。」と述べられ会場を後にしました。 

その影響かどうかわかりませんが、13日にさっそく伊達市の除染作業ボランティアに直接加わることで除染作業の大変を実感されたということで、「除染には多くの人手を確保することが重要だ」と述べられたそうです。




ふくしま会議 まとめ

今回参加してわかったことは、行政、県内の住人、県外の人、NPOを含めた市民団体の方、それぞれの立場があり、それぞれが一堂に会して議論の場を作って来れなかった現状に、このふくしま会議がとても重要なことである「みんなで考える場」になったのだなと思いました。 当然行政にも限界があり、市民団体にも限界がある中で、被災地の住民、人間の尊厳をいかにして守っていくか、それに老若男女問わず取り組まなくてはならない地域、それが今のふくしまなのだとわかりました。  

実際には福島県だけではなく、岩手県、宮城県、茨城県、千葉県、そして噴火などがある宮崎県、その他地域も深刻度合いの違いはあれ、その地域特有の問題を抱えている。その問題解決の取り組みの熱心さが今一番強いのはまぎれもない福島県であると感じました。 日本という国で考えても、今ひとりひとりが自分で考えて町づくりをしなくてはならない試練に立たされているのだと、そして、世界中がこの日本の復興がどういう意味を持ち、他の国々どういう影響を与えるかを非常に注目しているのだとわかりました。 復興とは国家レベルの進化なのではないかと思います。


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