今回の泥掃除イベントについて
前回は半壊家屋の瓦礫撤去、解体業者さんへ引き渡すまでの掃除でしたが、8月27日に開催予定の花火イベントに向けて、今回は道路のわきにある側溝のお掃除でした。 どぶ掃除のような作業でしたが、その大変さは想像を絶しました。 土曜日曜を利用して被災地に支援できる方を募り、土日行ける方はバスで、土曜だけ日曜だけの方は乗用車に乗りあって拠点である諏訪神社に集合しました。拠点に集合して、班に分かれ、班長の指示に従います。倉庫から道具をお借りして出発します。
作業場所までは徒歩で向います。
前日の作業現場
前日の土曜の作業後の現場を見せてもらいました。崩れていたり、フタが無い箇所もありますが、機能的に問題ないレベルまできれいにする作業だいうことでした。
まだ作業が行われていない箇所を見ると、土砂や瓦礫で埋まって、水が溜まっていたりしました。
作業場所の周りの家屋はすでに解体撤去済みで、側溝を埋める土砂や瓦礫は分別して空き地に山にしておきます。そうすることで平日業者さんが入って撤去してくれるとのことでした。
まだ解体の済んでいない家屋が残っており、まだまだやることはあるようです。
側溝のフタがどこかへいってしまっている箇所もあり、そういったところからは草が新しく生えていたりしました。
作業開始
さあ作業開始です。側溝のフタは重く、大人一人で持ち上げるのも厳しいです。ごくまれに蟹が現れます。そのたびに「カニだー」とわきあがります。みんなのアイドルでした。
底にはヘドロが溜まっていました。
いったん休憩です。
開けられたフタがきれいにならべられて、運びやすいように泥の山も並んでいます。効率よく作業ができているのではないでしょうか。
泥の山が片付けば、ほうきで仕上げます。
側溝のフタは二人がかりでリフターを使って一枚一枚丁寧に閉められます。反対側では若者が一人がガシガシと閉めており、あまりにも早業だったのでカメラに収められませんでした。若者のパワフルさに感動します。
若者は青いゼッケンをつけており、久ノ浜を担当している「結(YUI)」(いわき市久之浜大久地区復興支援Team 結(YUI))という復興支援チームに所属している方たちでした。
泥仕事の総仕上げ
泥掃除の総仕上げです。側溝のフタを閉めます。
青いゼッケンに鳥のマークの「日本共産党」の方々です。頭が下がります。
このあたりに建つ唯一の建物のため、少々ガラスが割れてても気にせず休憩所になってしまいます。
次の場所へ移動
作業場所の変更のため移動します。移動の途中に目に留まったものに思わずシャッターを下ろします。FKP以外にもほかのチームの方々がいらっしゃいます。(※写真が見えずらい部分はレンズの汚れです)
移動中にみつけた埋まってフチすら判別できない側溝。
次の作業場所は前回家屋が隣接する道路の側溝です。瓦礫が多く詰まっています。
一労働後の食事
ここで、班ごとに交代でお昼ごはんとなりました。ソースカツ丼はとてもおいしかったです!!海岸沿いにあるのに残った建物を仮店舗として営業する食堂「浜料理 波立」さんでした。
再び作業開始
食事からもどると作業は進みに進んでおり、ものすごい感動しました。次の班が食事に行くのを大喜びで送り出しました。天候は雲が多かったですがときおり日が出て暑く、遠くでゴロゴロと雷がなっていました。雨に降られることはなかったのです。
側溝のフタを開けるのはとても難儀でした。
庭の復旧作業
側溝の掃除のほかにも、庭の復旧作業があり、こちらは庭木に土砂が降り注いだようになっており、土砂には瓦礫や流れてきた衣類、そのほか判別不能なごみなどがまざっていました。持ち主が庭を残すことを希望されており、ていねいに土砂や瓦礫の撤去をしていきました。町内会長さんのお話
途中、作業場所近辺の町内会長さんのお話を聞くことができました。 この辺いったいはみんな流されてしまったこと、せめて地主さんの庭は復旧したいこと、線量計を持たされているが、線量は沿岸部はきわめて低いこと、線量計を携帯電話と一緒に持っていると数値がおかしくなってしまいどうしたらいいか困ったことなど話してくださいました。作業完了
作業完了後、ご愛嬌にトリックアートに見立てて撮ったショットですwガレハナの一環でしょうか。かなりトロピカルですw
最後に27日に予定している花火会場を背景に、集合写真を撮りました。 プロのカメラマンさんにデジカメを渡して、5,6台のカメラをスムーズに撮っていただきました。
拠点の諏訪神社に戻ります。
後片付けです。
ガレハナアートのレベルがどんどんあがっている気がします。
かんぽの宿へ
作業で疲れた体を癒すためにみんなでかんぽの宿へ行きました。裸のつきあいで絆もいっそう深まります。「かんぽの宿いわき」は樽葉町(ならはまち)の方の避難所だった様子でした。すでに仮設住宅への引越しが完了しており、七夕の短冊にその様子が伺えました。
久ノ浜のみなさまへ
わたしは、久ノ浜の街の原型を知りませんが、きれいな海岸線があることを知っています。通りすがりに「ご苦労様」、「ありがとう」、「いつもすまないねぇ」と声をかけてくれる人が住んでいることを知っています。 このすばらしい街を元の街以上に良い形に復興できたらと願うばかりです。最後にFKP様へ
わたしたち「えがおとどけ」も仙台や岩手へ支援活動を行っておりますが、実際に行ける方を大人数集めるのは至難の業であることを痛感しており、FKP様が大量の人数を集め、短期間で実行していること、しかも継続的に支援を行っている事実は頭が下がります。FKP様がターゲットにされている支援ターゲットは一点に集中しており、より大きな成果を生み出しているので、この方式はどの団体も参考になるのではないかと思います。この質の良い活動を広く多くの人に知ってもらい、支援の輪が円滑に広がることを願い、えがおとどけの本ブログに書かせていただいているものとして受け取っていただければと思います。 こちらの都合に合わせて参加させていただきまして大変感謝しております。そして花火イベントは久ノ浜の再スタートという位置づけだと伺いました。少しでもこのイベントの成功と、久ノ浜地区の復興にお役に立てればと思いますので今後ともよろしくお願いいたします。■関連サイト
北いわき再生発展プロジェクト
Fukushima Kizuna Project (Facebookページ)
「ガレキに花を咲かせましょう」応援部 (Facebookページ)